「多職種連携が大切なのは分かるけど、ちゃんと出来てるんかな?」
「サービス担当者会議、診療時間中に開催されても出れないよね。」
「FAX1枚の連絡。紙が行き交うだけで連携なのか?担当者の顔も知らない・・・」
こんなこと感じたことはありませんか?
ケアマネ「医師とは連絡が取りにくい・・・うまく話せない・・・」
医師 「介護のことは興味もないし良くわからない・・・誰に聞けばいいのか?」
このような声を聴いたことはありませんか?
病院での急性期完結型の医療から、くらしを支えながらの医療へと今、医療を取り巻く環境は急速に変化しています。
多くの患者さんが療養の場を病院から地域へとシフトしています。介護との連携も欠かすことができません。
その時、その人にとって、本当に必要な医療を適切に提供するには、医療介護福祉など専門職の繋がりが必要不可欠です。
どうすれば、充実した連携ができるのか?
どうすれば、医療と介護の壁を越えて、連携ができるのか?
どうすれば、在宅の患者さんが、安心できるよう支援できるのか?
そうした想いの中、神戸市垂水区で、数人で勉強会を始めたのが今から約10年前。
現在は、3年前に開設された垂水区医師会や垂水区医療介護サポートセンターとも協働し、多数の職種の方と一緒に、勉強会や市民フオーラム等で活動しています。
医療職と介護職、行政、福祉、救急隊、消防、警察、その他地域の関係者が、
職種や立場の垣根を超えて語り合い、学びあい、協力しあうことができるようになっています。
ケアマネ「お医者さんや、看護師さんと話がしやすくなりました」
医師 「介護のことが相談できる頼りになるケアマネができた」
今は、地域でこんな声が聴けるようになりました。
こんなこともありました。
ある在宅療養中の患者さんの隣の家が火事になりました。安全の為、早急に避難しなくてはいけません。
消防、救急隊がかけつけました。
消防隊、救急隊のメンバーそして、主治医、訪問看護、ケアマネ、その全てが、いつもの劇や事業で一緒に活動しているメンバーでした。
即座に連絡がとられ、スムーズに、避難先のショートステイまで決まりました。その介護施設にもエナガの会のメンバーがいました。
まさに地域で顔の見える人たちの繋がりが、思いもかけない場面で確かな成果を実現したのです。
しかし、このような連携は
「ある日突然」に「お手軽に」「簡単に」に出来るものではありません。
一歩、一歩、関係を構築していかねばなりません。
地域連携は1日にしてならず。
地域にはそれぞれの分野で素晴らしい人材が沢山おられます。
その人たちとの小さな輪を繋げて大きな力にしたいのです。
効率的な地域包括ケアが実現しないと、日本の未来はありません。
そして、地域包括ケア推進の最も効果的な方法は、地道な人と人との関係作りです。
これからは、色々な専門職の方が地域に出向き、その知識や役割、メッセージを直接届け、その地域の方と共にコミュニティーを作りあげていく、そのような姿勢と活動が重要になっていくものと思います。
私達の活動に賛同して下さる方は、いつでもご連絡下さい。
また、私達が実践してきた地域活動のノウハウも提供致します。
今こそ、共に活動しましょう!
特定非営利活動法人エナガの会
代表理事 中村治正