高齢者福祉を取り巻く環境は、超高齢化への進展とともに大きなうねりとなって変化し、今後も続くであろうと予測されます。地域別に異なる高齢者の豊かな老後生活に向けて、住民や医療、介護施設などと連携、協働し、地域の多様な主体を活用して、予防生活支援や医療・介護・福祉サービスを一体的に提供するための地域づくりが求められています。
そのような中で、平成21年に地域とかかわる医療・介護・福祉の専門職の意識の啓発と学びの機会づくりを進めるため、多くの賛同者のもと任意団体「エナガの会」を発足しました。以来それぞれ専門職としての卓越した力量を備えもち、実践において評価される能力の研鑽や地域援助技術の習得に向けて「演劇公演」のイベントの開催や研修会を実施してきました。これらの事業は一定の成果を収め、参加者も増してきました。そこで今後は、これまでの活動を継続していきながら他地域への広がりも考えています。
今回、法人として申請するに至ったのは、任意団体として実践してきた活動や事業をさらに地域に定着させ、継続的に推進していくことと、活動を広げていくために他地域の行政や関連団体との連携を深めていく必要があること等の観点から、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良の策であると考えます。また当団体の活動が営利目的ではなく、多くの市民の方々に参画していただくことが不可欠であるという点から、特定非営利活動法人格を取得するのが最適であると考えました。
法人化することによって、組織の発展、確立することができ、将来的に地域住民自身が地域ぐるみで課題解決ができるように援助方法を展開することができ、地域社会に広く貢献できると考えます。